ドン・ジョヴァンニについてちょこっとずつお話していきたいと思います。
オペラは知識があればあるほど楽しめるものです。もちろん何も知らずに行っても大丈夫ですが、せっかくなので一緒に予習しましょう♪笑



お話は、情熱の国スペインが舞台。
女ったらしの騎士ドン・ジョヴァンニは今夜も新しい女を・・・と婚礼前の娘ドンナ・アンナのお部屋に忍び込みます。従者のレポレッロは今日も主人のお遊び(本気だけど)の間お外で見張り番。レポレッロが持っている“カタログ”には、ドン・ジョヴァンニがものにしてきた女性の名前がギッシリ2000人!
ドン・ジョヴァンニとアンナの間になにがあったかは神のみぞ知る・・・ですが騒いだアンナの声に、パパが気付き飛び起きてきます。
そしてドン・ジョヴァンニvsパパの決闘が始まり・・・あれ!な、なんと殺っちゃったー!!というところから物語は始まります。

オペラはお上品で崇高なものというイメージがあるかも知れませんが、実は刺激的で官能的な世界です。笑


今回わたしが演じるのは、村娘のヅェルリーナという役。
このオペラにはドンナ・アンナ、ドンナ・エルヴィーラ(ドン・ジョヴァンニの元嫁)、そしてこのヅェルリーナという3人の女性が出てきます。身分は一番低いのですが、生きる力は一番強く、自分を幸せに導くことに長けている女の子ですね。話の主軸にはあんまり絡みませんが、お客さまからはおそらく3人の中で一番好かれるとても美味しい役です♡(オペラ中級者になってくると、エルヴィラが良い女と思ったりする)やりようによっては女性に嫌われるタイプの女にも成りえます。笑

この日はちょうど結婚式で、婚約者のマゼットと村のみんなと結婚のパーティーをしているとそこにド
ン・ジョヴァンニが現れます。(おいらの主人はどんな女でもいけるけど、初物がいちばん好きなんだっぜ!byレポレッロ)
突然現れた王子様が、なんと身分違いの自分と結婚したいと言い出す!ええええええーーーー!
でもでも、マゼットと結婚するって約束だし!騎士様って女を弄ぶってきいたし!
でもこの人の魅力にもう私・・・抗えない・・・


そんな本能に忠実な娘です(どんなや)




YouTubeに日本語字幕付きの動画がありました。動画は3時間近くありますが、5月1日の公演はカットも多いのでこんなに長〜〜〜〜い!とは感じないと思います。笑)
ちょっと大変ですが、一度みていただいてからお越しいただくと、楽しみも倍増するかと思います♪

歌い手や指揮者、演出家によって解釈が違うので、そのときそのときで全然違うものになります。
たとえば人間って思ってることと言ってることが逆だったりするじゃないですか(笑)なのでテキストをどう表現するかっていうのは場合によっては無限にあるわけです!これはお芝居やミュージカルなども一緒ですが。それを観るのも楽しみのひとつですね♪ 特にオペラは再演はほとんどないので、もう本当に一期一会です!ミュージカルみたいに何公演も打てるような文化には・・・ならないかなあ。とほほ。

ちょっとでも裾野を広げるため、まずは少しでも知っていただくところから、のんびり参りたいと思います(*・ω・)ノ